一人で暮らし続けるなら50代になる前に家を買うのも選択肢のひとつです。シニア世代の一人暮らしが賃貸住宅を借りる場合、入居審査ではねられる場合が多いからです。不安を抱えて賃貸で暮らすより安定した住まいが欲しいなら元住宅営業のお得な住宅購入のコツお教えします。
一人暮らしで家を買うなら50歳までがおすすめな理由
約16年ほど住宅関連の第3セクターで住宅営業とリフォームの仕事に携わってきました。
本日はお得な住宅購入の方法とアッコ自身の住宅購入の体験談をご紹介します。
シニアの一人暮らしだと賃貸住宅は借りにくい
一人暮らしを続けていくといずれ直面するのが住宅問題です。
シニアの一人住まいで賃貸住宅を借りる場合、家賃の返済能力があるにも関わらず入居審査ではねられるケースが増えています。
子供が保証人になってくれる場合は別ですが、一人住まいだと孤独死等いろいろなリスクを考慮されてしまうのだと思います。
私の母の知人は80代ですがご夫婦でマンションを借りる時、息子さんが保証人になって息子さん名義で賃貸契約をしてもらったそうです。
その後、息子さんが病死され、ご主人も亡くなったのでそのまま一人暮らしをしています。
そのことを大家さんには伏せています。もし大家さんが息子さんの死を知ると現在の賃貸住宅を出てくれ!と言われるかもしれないとビクビクしています。
毎月の家賃をきちんと払っているのだから、そんな心配はないとは思うのですが・・・。
シニアになると、特にひとりぐらしでは家を借りるのが難しい上に、急な階段や段差のある、高齢者には住みにくい物件しかないというケースも想定した方がいいと思います。
賃貸住宅なら、そのあたりを考慮してシニアになる前に早めに手を打っておく。
もしくは、自分に返済能力があるなら住宅を購入するのも一つの方法だと思います。
これから年齢を重ねていくにつれて、誰でも身体に不具合が起こってきます。
お風呂の中での転倒など、家の中での事故は非常に多いので、持ち家であれば身体に合わせたリフォームもできます。
高齢になるにつれて持ち家を手放し、あえて賃貸住宅に変わる方もおられますので、これは個人個人の考え方だと思います。
39歳で住宅購入をした私の体験談
私自身が住宅購入を決意したのは39歳の時。
結婚もしない、子供も持たない自分が一人で頑張ってきた証に持ち家を持とうと思いました。
それと当時父親が脳梗塞で倒れたので、将来の介護を見据えての決断でもありました。
住宅営業という仕事柄、多くのお客様の住宅購入に携わってきましたが、自分が購入するとなるといろいろと考えるものです。
しかも自己資金ほぼゼロ。
中古住宅は自己資金が少ない人にはハードルが高い
住まいの地域は決めており、駅から徒歩10分以内の2LDKから3LDKのファミリータイプのマンション。
駅近のファミリーマンションはいざ売却する時でも売りやすいからです。
残念ながら、私が勤務していた会社の物件は私の希望とマッチせず。
予算がないから最初は中古物件を考えていたのですが、なかなか思うような物件が見つからず、地元の不動産会社に電話をかけると「医者か公務員なの?」と女性だからとバカにされた口調で対応され、むかっときたのを今でも覚えています。
中古物件は安いから買いやすいと思いましたがよく考えてみると、古いからどちらにしてもリフォームしないといけない。
それに一番の難題は中古物件は住宅ローンの金額が新築に比べて少ないので自己資金が最低でも2割、それに諸費用等がいるので意外に初期費用がかかるのです。
これじゃ買えない。
新築は100%ローンが組める!
自己資金ゼロ円で100%住宅ローンが使える物件はないかと考えたら、あった~♪
新築のマンションを買えばいいのです。
民間ローンの完済年齢は75歳。
39歳だと返済年齢が最長35年組めるので返済比率が下がり、最大限のローンが組めるし、月々の返済も賃貸よりも安い。
払えば払うだけ賃貸は残らないけれど、住宅ローンが減り、自分の財産になる。
住宅ローンを組んで住宅購入をする場合に気をつけたいこと
・最長返済年数で借りたいなら、40歳までにローンを組む
・自営業は住宅ローンの審査が厳しくなるので、転職等を考えているなら、会社員の間にローンを組んでおく。
・50歳以上で持病があると団信保険加入ではねられる可能性あり(希望のローンが組めない)
※将来的に50歳以上で借り換えをする場合、定年退職後の収入予定を聞かれる場合あり。残金を完済できる退職金や貯金があるか。今後の仕事はどうするのか等。
(元住宅営業が教える)お得な家の買い方
お得な住宅の買い方ですが、私のおすすめは新築完成在庫物件です。
「新築完成在庫」とは新築物件の売れ残りです。
建物が完成してから2年がたつと中古物件になり、住宅ローンも新築の扱いではなく中古となるため融資金額が少なくなります。そうなるとこれまで以上に売れにくくなる上に、「売れ残り」という悪印象がついてしまう。その上、固定資産税も払わないといけないのでいろいろと販売会社に負担がかかってしまいます。
「どうしても処分してしまいたい」のが新築完成在庫です。
すでに入居が始まっているはずなのに、住宅のチラシに残戸数〇〇とあったり、棟内モデルになっているような物件に多いです。
新築完成在庫といっても不良物件ではありません。
販売期間内に様々な事情で売れ残ってしまったというケースです。
その中で、自分の希望に合う物件があればラッキーです!!
すでに建物が完成しているので実物が見れると具体的なイメージがわきます。
特に、決算月の年度末まで!一番多いのが3月末までに契約・引き渡しを済ませたい物件であれば、見込み客がいれば好条件を持ち掛けます。
他の購入者には内緒で住宅取得にかかる諸費用や販売金額を値引きしてくれる場合もあります。条件はケースバイケースです。
実際、私もそのようにして完成在庫を処分したことがあります。
ちなみに私も完成在庫を購入したのですが、その時は諸費用と販売金額を値引きしてもらいました。
もちろん、そんなことをしなくても即完する人気物件もありますので、必ずしも自分の希望条件にかなうかというと難しい部分もあります。
お得に家を買うための駆け引き
私の経験からですが、お得に家を買うために駆け引きすることをおすすめします。
要は「言ったもの勝ち」のところがあるからです。もちろん限度はあります。
住宅会社の営業にとって、おとなしいお客様ほど楽な人はいません。
何もしなくても契約してくれるし、引き渡しできるからです。
何もしなくても即完するような人気物件の場合は、駆け引きするようなお客様は反対に見向きもされないかもしれません。他にも大勢の見込み客がいるからです。
けれど、ちょっと苦戦するかもという時は駆け引きするお客様は購入意欲があるということである程度譲歩してくれるケースがあります。
「諸費用サービスしてほしい」
「販売金額を少し値下げしてほしい」
「壁を塗り替えてほしい」
「洗いをかけてほしい」等。
「上司に相談してみます」という時は脈あり!!
でも、「これ以上はできません」「それなら仕方ありません」と言われたら本当に無理だと思います。
その他、カーペットの洋室をフローリングにしたい、等小さなリフォームがあれば、住宅営業の担当者に相談してみるといいです。
入居後にリフォームするよりも、その時の施工業者にしてもらう方が安くつく場合があるからです。これもケースバイケースですが。
とにかく、やりすぎにならない程度に駆け引きをしてみるとラッキーな結果になるかもしれません。
慣れないマンション購入の方向けに、無料で登録できる情報サイトがあります。
都心や関西圏を中心にマンション購入で知っておいた方がいい知識や価格情報、第三者からの価格評価等、ためになる情報がたくさんありますよ。
欲しいマンションが見つかった場合、「そのマンションの価格は高すぎないか」等がわかる知識がつくのでおすすめです。
まとめ
「一人暮らしで家を買うなら50歳までがおすすめな理由とお得な買い方」についてご紹介させていただきました。
老後の住まいは不安なく、暮らせるようになりたいですね。
コメント