楽しみにしていたリフォームなのにとんでもない結果になってしまい、中には違う業者でやり直したというケースもあります。失敗しないためには信頼できるリフォーム業者選びも大切です。何を基準に選べばいいのか、元リフォーム担当の経験からご説明します。
リフォームでよくあるトラブル
こんにちは、元リフォーム営業をしていたアッコです。
今回は私の経験からリフォームでよくあるトラブルと信頼できるリフォーム業者の選び方についてご紹介します。
「使い勝手の悪い住まいが、リフォームすることで見違えるように使いやすくなった」
「中古マンションを購入してリフォームすることで新築を買うよりも安い費用で自分の理想の暮らしに近づいた」
などリフォームを上手に活用するといろいろなメリットがあります。
私も長年住宅関係の仕事を通して、多くのリフォーム現場に携わってきました。
リフォームもトイレやシステムキッチン、バス、洗面などの設備機器の入れ替えから、フローリング、バリアフリー、収納工事、外壁塗装、新築建て替えまで実に幅広いです。
どの工事にも共通しているのが、「リフォームを頼みたいけれど、どの業者に頼めばよいかわからない」という声が多かったです。
手抜き工事をされたり、法外な値段をふっかけられたらどうしよう、などと悪徳業者にひっかかるのを恐れているのです。
そのような悪徳業者の問題以外で多かったのは、リフォーム業者とお客様との意思疎通ができなかったことによるトラブルでした。
業者との相性の問題もあると思います。
特に工務店の場合だと職人気質の人が多いので仕事はきっちりとされるのですが、言葉遣いが悪かったり、マナーが気に入らないという苦情も中にはありました。
また、逆に上から目線で業者扱いをして職人さんを怒らせてしまい大喧嘩をしたお客様もおられました。
お互いにもう少しコミュニケーションがとれていれば防げたトラブルも多かったですね。
逆にお互いの意思確認が上手くとれていたお客様は当然のことながら、予想以上の仕上がりに大喜びされていました。
リフォームを失敗しないコツは信頼できるリフォーム業者を選ぶこと、これに尽きると思います。
信頼できるリフォーム業者の選び方
信頼できるリフォーム業者の選び方についてご紹介します。
自分のニーズに合わせたリフォーム業者を選ぶ
リフォーム業者は大きく二つに分けられます。
●ハウスメーカー
●工務店
ハウスメーカーはトータルで請け負ってくれますが、工務店を選ぶ場合は専門外の内容がありますので施工範囲を事前に確かめ、自分のニーズに合わせて対応してくれる工務店を選びましょう。
ハウスメーカー
工務店に比べて値段は高くなりますが、知名度があるため、一定の信頼基準はクリアしていると考えていいと思います。
営業担当が窓口に立ち、自分のニーズを聞き取って具体的に引き出してくれるのでコミュニケーションがとりやすいです。
また、イメージがわかないときは、自社のモデルルームやショールームに案内してくれたり、サンプルイメージをわかりやすく提示してくれるので、大きな失敗はないと思います。
ただ、ハウスメーカーの場合は、メーカーオリジナル商品が多く、規定外の商品を選ぶと値段が跳ね上がったりする場合もあります。
工務店
ハウスメーカーと比べて公務店は知名度がないため、情報が少なく当たり外れがあります。
ハウスメーカー系はトータルで対応できますが、小さな工務店になると外壁専門、水回り専門など、専門に特化している工務店もあります。
もちろん、小さな工事から増改築、新築建て替えまでトータルで対応できる工務店もたくさんあります。
設備の取り替えやフローリング工事など、小さなリフォームは工務店の得意分野で安く仕上げてもらうことも可能です。
細かいところまで臨機応変に対応してくれたり、工事をきっかけに親しくなり、新たな工事をしてもらいたいときはそこに連絡して気持ちよく仕上げてもらい、値段もサービスしてもらえるというメリットもあります。
ただ、部屋の模様替えや、新築・建て替えなど大きな工事になると営業担当や設計士など間に入ってくれる人がいないと自分のイメージが伝わりにくかったり、具体的なイメージがつかめないままに完成して、実物を見て「イメージと違う」というケースも。
センスやデザイン的なことを希望する場合はハウスメーカー系の方が楽かもしれません。
小さな工事や価格を抑えたいときは工務店がおすすめ!
私はお高くてもセンス良く仕上げてもらいたいからハウスメーカーがいいかな
おすすめではないのは、知人からのリフォーム業者紹介です。
私事ですが、実家を新築する時に父が知人から工務店を紹介されてお願いしました。
設計士やインテリアコーディネーターを入れればよかったと後で後悔しましたが、基本提案はあったものの「この中から選んでください」など、こちら任せ。
センス良く仕上げてほしかったけれど選ぶのに疲れてしまい、最後の方は投げやりになってしまいました。仕上がった家はどっしりとした昔ながらの家。
しかも、あれもこれもと勧められて、値段的にもハウスメーカーと変わらない金額に。
これなら、最初からハウスメーカーに任せた方がこちらも楽でセンス良く仕上がったのにといまだに後悔しています。
ただ、紹介だったから断るわけにもいかず・・・そこなんです!
高額な工事になるほど、自分に合わない業者は気兼ねなく断れるように、知人からの紹介だけはやめておいた方がいいです!
信頼できるリフォーム業者は仕事が丁寧
信頼できるリフォーム業者は仕事が丁寧です。
住宅営業をしていた時、その事務所が建設中の住宅地の中にありました。
毎日、建設中の住宅地を見て回るのですが、そうすると施工業者の仕事の丁寧さがわかります。
基礎工事をしていた時のことです。
ゴミがたくさん出るはずなのに、工事が終わった後はきれいに掃除されているのです。
そして、雨の時は濡れないようにきちんとビニールシートをかけて養生がされていました。
他ではごみはそのまま。せっかく基礎工事をした後なのに吹き曝しという現場もありました。
ちんと養生がされていた現場は工事も丁寧でした。
ちょっとした心遣いが仕事に出てくるのだと思いました。
もし、検討しているハウスメーカーなり工務店の現場が近くにあればさりげなくチェックしてみてください。
余談ですが、引っ越し業者でも、建物や家具が傷つかないように養生をきっちりする業者を見ると気持ちがいいものです。
そのような業者はやはり、丁寧に引っ越し作業をしていました。
信頼できるリフォーム業者は電話対応も丁寧です。
初めてリフォーム業者に問い合わせする時は電話をかけて対応を見るのも方法です。
自分の希望を伝えて不安な点や気になる点を相談して丁寧に対応してくれると会社がきっちりとしているという判断基準の目安になります。
信頼できるリフォーム業者は見積もりでチェック!
リフォーム工事の宣伝で”見積もりは無料”という言葉に覚えはありませんか?
初めての方でよくあるのが電話で見積もりを依頼した後、「せっかく見積もりをしてもらったのだから工事を断るのは申し訳ない」と、そのまま断り切れずに工事をしてしまったというケース。
中には見積もり無料!を口実に訪問した後、強引に契約を迫る悪徳業者もいます。
これはもってのほかです。
どこのリフォーム業者も見積もり無料はあたりまえ!
慣れている人は、複数の業者から相見積もりをとった上で、自分が納得した業者を選ぶ。
もしくは全部断ってリフォームするのを見送るというケースもあります。
それでいいのです。
せっかく見積もりをしてもらったのだからと気にすることはありません。
業者側も見積もりをしたから必ず成約できるとは思っていません。
リフォームを検討する場合、どれくらいかかるかわからないと検討できませんよね。
自宅訪問されるのは嫌だから、ネットで大体の金額を検索するという方もおられますが、それはあくまでも目安の話。現場を見ないことには正確な金額は出ません。
実際に訪問して要望を聞き、現場を見た上で予算に合わせた見積もりを後日出す。
見積もりが完成すると、それぞれの内訳の詳細を、どのような工事をしてどんな素材を使うかなど、きっちりと説明します。
希望に合わなければ、再度見積もりを再提出するケースもあります。
それで納得すれば契約へGO!合わなければ断る。
リフォームの見積もりをしてもらったからと契約する必要はないのです。
信頼できる業者は見積もり無料で親切に説明してくれます。断ってもいやな顔はしません。
見積もり無料!をいいことに、する気もないのに業者を振り回すのはやめましょう。
まとめ
「リフォームでよくあるトラブルと信頼できるリフォーム業者の選び方」についての記事をご紹介しました。
リフォームするなら後悔のないように信頼できる業者を選んで納得いくリフォームをしてください。
コメント